四ツ車の4と8のアラカルト(追加)

中日八日目に四勝四敗とした四ツ車大八

九州場所のお客さんの入り

今日7日目にようやく満員御礼が出た九州場所。初日の入りが4700人だったので心配していたのですが、何とか最悪の事態は回避できたような感じです。豊乃島のご両親が団体さんと一緒に来ていたり、琴将菊のご両親が来ていたり、関係者も一体となった営業…

青森・秋田・岩手の力士達

安美錦の記事にコメントした通り、青森県は横綱を6人も輩出*1した相撲王国として知られている。残念ながら現役の横綱はいないが、それでも今場所の番付を見ると、小結の安美錦をはじめ、若の里、武州山、将司、高見盛の5人が幕内で、岩木山と海鵬という幕…

四ツ車の初日白星(○四ツ車−玉飛鳥●)

立合い踏み込んで赤房下まで押し込んだところまでは、いい相撲。押し切れないと思ったところで、なぜか右手がバンザイ(投げに行きたかった?)。今度は逆に両差しを許し、回り込みながら西土俵に詰まったところで、うまい具合に逆転の突き落としが決まった…

○安美錦−白鵬●

絶対的な強さがあるわけでもない。ただ、上位相手に何かやってくれそうな期待の持てる力士。そんな存在感を持つのが安美錦である。「安」で始まる不思議な四股名を持つハシリの力士でもある。そっぷ型の体型をしながら、柔らかな身体を有している。目を細め…

締込みと化粧まわし

力士が関取に昇進すると様々な準備が必要になってくる。そのため、十両に昇進する力士には、番付発表日*1ではなく、番付編成会議*2の直後に昇進が伝えられる。このようにして約1ヶ月強の準備期間が与えられる。その間に、化粧まわし、締込み、紋服などが整え…

四ツ車をめぐる4と8の物語

昨日は(id:omochikun:20081101)四ツ車の番付が8枚目ということと、兄弟子土佐ノ海の16枚目と合わせて、縁起が良さそうなことを書きましたが、実はもっと重要な「4と8の物語」が隠れていました。江戸時代より代々続く四ツ車の中で、今の四ツ車は関取と…

遅ればせながら九州場所の番付発表より

先場所幕下全勝優勝した四ツ車の十両昇進が決まってきたとはいえ、十両の何枚目まで上がっているかという興味がもう一つ残っていました。13枚目での全勝ですから、10枚目前後まで上がるのでは?と予想していましたが、ふたを開けてみると何と西の8枚目。ここ…

留萌沖にて行方不明の二人が発見される

約10日振りに相次いで発見された二人の遺体。ほんの数百メートルのところを漂っていたのですね。ご冥福をお祈りいたします。 行政の管理責任をむやみに追求するのではなく、自然の驚異を改めて心に刻み込み、危機に対応した行動をとる事が生きているものの…

クッキングパパに出てくる廻し姿

週間モーニング(講談社)に連載中のクッキングパパには相撲の話が時々出てきており、例えば以前にも書いたが、達也は学生時代相撲の選手(学生力士/アマチュア力士)だったそうである(id:omochikun:20040903)。10月16日発売のNo46号は、結婚を控えた達也…

番狂わせと座布団投げ

ごく稀に起きる番狂わせの時に投げられていた座布団が、とうとう投げられなくなってしまった。それは、番狂わせでもないのに座布団を投げるというやや変わった行為が習慣化したため。 熱戦を褒め称えるなら、大きな拍手をすれば良い。声援を贈れば良い。熱の…

留萌港と鹿島建設

「三大波濤(さんだいはとう)」などという単語でぐぐっていたら、ちょっとばかし留萌港の歴史に詳しくなってしまった。留萌の港は、昭和初期に鹿島建設が苦労して築いたもの、ということである。江戸時代までは港と言えば「桟橋のある波止場程度のもの」が…

水難事故:波にさらわれ2人不明 〜 留萌・黄金岬

行方不明の方には気の毒だけれど、秋から冬にかけての日本海の水温を考えると、絶望的な状況と言わざるを得ない。あのへんの波の強さが並ではないということは、現地人の間では常識となっていて、地元の人達は良く「黄金岬は世界3大波濤の一つ」と自慢げに…

国技館二階席の一番上にて

千秋楽を国技館二階席の一番上(自由席)で観戦していた時に、隣に座っていた外国人から話しかけられた。琴欧洲のことを色々と聞かれ(身長、出身国、独身か?果ては、日本人として欧州人が優勝してどう思う?みたいなことまで)たのだが、どうやらその外国…

琴欧洲ブーム

ひらがなブログで一気に爆発するか???前回のブームは大関昇進前後。 2005年秋場所。新関脇で13勝。朝青龍と優勝争いを演じ、優勝決定戦で敗れるid:omochikun:20050925 2005年九州場所。横綱朝青龍を破り11勝を上げ、場所後に大関に昇進。場所中に先代師匠…

見る角度

千秋楽は国技館の2階席一番上からの観戦。遠くから見下ろす形になっていたので、結びの一番で何が起きたのか、正直わからなかった。朝青龍に引かれて土俵に一旦手を着いた白鵬が、更に相撲を続けようとして朝青龍に体当たりしたように見えたのだが・・・実…

外国人力士

ブルガリアって、もしかしてシルクロードの西の端ですかねぇ?シルクロード周辺には相撲に良く似た歴史のある競技が残っているらしいので、それを考えると現在外国人力士が台頭しているのは歴史的な必然かもしれない。シルクロードの東の端日本で、東欧・ロ…

琴欧洲初優勝

やはり立合いの踏み込みが勝負を分けた。13日目の安美錦戦は左で前褌をつかんだものの足が一歩も前に出ていなかったために、安美錦の押しに屈してしまった。元貴ノ浪の音羽山親方のコメントは「前回しを取りに行こうとしちゃ、ダメなんですよ。当たって行く…

琴欧洲の変化

変化といっても立合いの変化ではない。緊張して身体がカチカチに固くなってしまい、大一番にはあっさりと負けていたかつての琴欧洲が変わった。全勝で迎えた11日目、横綱朝青龍に堂々と勝負を挑んでの実力勝ち。立合い、左で小さく一歩目を踏み込み、右の大…

勝負にかける執念

昨日中日の安馬−若ノ鵬戦。がっぷり組んだ時には若ノ鵬有利かと思われましたが、抜群のバネを生かした安馬のうっちゃりが炸裂。もしかして、がっぷり四つに組んだ投げを狙っていたのか?とすら思えてしまいます。先場所敗れていただけに、見事借りを返したと…

五月場所中日八日目

本日は国技館観戦。ドタキャンの出た向こう正面溜り席をお安く譲っていただきました。で、席について見ていたところ、目の前にやってきました、オリンピックおじさんこと山田さん。でもこの位置、いつもテレビで見ている場所と違うんですけど・・・と思って…

五月場所七日目

張り差しも、はたきも、うまい人がやっているのを見ると案外簡単で効き目がありそうに思えるのだが、そう簡単に成功するものではない。ましてや失敗した時には自分の形勢が不利になってしまい、あっさりと負けてしまうことにもなりかねない。七日目の琴欧洲−…

五月場所初日

立合いアゴを引いて踏み込めば、張り差しは怖くない。それを実践した稀勢の里。一方の朝青龍、差された腕(かいな)を右で抱えて小手投げに行ったところまでは、先場所千秋楽と同じパターン。ただし、今場所は圧力に耐えかねて腰から崩れてしまった。横綱が…

五月場所二日目

ケーブルテレビで見ていた J Sports ESPNの「激戦!大相撲」(いわゆる大相撲ダイジェストみたいな30分番組)が、大幅に番組内容を変更したもよう。少なくとも毎日放送ではなくなってしまった。後半戦になると、デーモン小暮閣下が出てくるので、ひそかに楽…

濃ゆい人々〜庄之助関係

司会を担当した下角陽子さん。あの誕生日ケーキは下角さんの手によって秘密裏に企画されていました。 イベントスタッフ。 ちゃんこ☆ぶろぐ - 中の人、お疲れさまです。 二胡演奏者 - マイオクとともに演奏を披露。キーボード担当者は mixiなんでリンクは無理…

デジタルのようでデジタルではない

白黒がはっきりとつく相撲の取組み。制度としては「引き分け、痛み分け、預かり」という勝ち負けのはっきりとしない結果も用意されていますが、もう何十年も使われていません。一番一番の結果ははっきりとしているのですが、実は15日間通した結果の評価にあ…

34代木村庄之助親方の定年を祝う会

というのが開かれまして、参加してまいりました。とりあえず、写真を何枚かご紹介いたします。 ご本人によると、この20年ぐらい前が一番充実していたとのこと。土俵の上はもちろんのこと、海外巡業や80周年のイベント遂行が本当に楽しかったということです。…

変な見出しの新聞記事:関東では初の靖国神社奉納相撲

大相撲春巡業で関東では最初となる靖国神社奉納相撲が4日に行われた。満開の桜の下、無料で白鵬と朝青龍の土俵入りが見られるとあって1万4000人(主催者発表)が詰めかけ、正午には「入場制限」の立て看板も出された。 大相撲:関東では初の靖国神社奉…

木村庄之助 於 靖国神社奉納相撲

木村庄之助ネタが続きますが、いましばらくお付き合いください。 この日は靖国神社の奉納相撲。無料で相撲観戦ができる数少ない機会です*1。お天気に恵まれ、桜の花も残っていて、時おり桜吹雪の舞い上がる中での奉納相撲となりました。 庄之助さんは巡業に…

進行役としての行司さん(追記:2008/10/16)

前にも簡単に書きましたが(id:omochikun:20040824:p2)、行司さんには土俵の進行を司る役目もあります。呼び出しさんが二人の力士の名前(四股名)を呼び上げてからは、両力士が動作を合わせるように行司さんが土俵の上を仕切ります。 力士が土俵に上がる。…