勝負にかける執念

昨日中日の安馬若ノ鵬戦。がっぷり組んだ時には若ノ鵬有利かと思われましたが、抜群のバネを生かした安馬のうっちゃりが炸裂。もしかして、がっぷり四つに組んだ投げを狙っていたのか?とすら思えてしまいます。先場所敗れていただけに、見事借りを返したということになります。
逆に有利な体勢から逆転された若ノ鵬、悔しくないわけがありません。花道を下がるときに声を出して悔しがっている様子がNHKの中継でしっかりと写っておりましたが、もしここで吉田アナの「悔しがる時は日本語です」という(その場を和ませる)一言が無ければ、見ている方のテンションも一緒に上がっていたのではないでしょうか。
かつて貴花田*1に敗れ、花道奥でさがりを地面に激しく叩きつけて悔しがった寺尾という例もありました。負けて悔しくないようでは、強くなれるわけがありません。
今回は風呂場の中で暴走してしまったようですが、あくまでも相撲協会内部での出来事。悪いことには違いありませんが、内部のことまで詳細に伝えて悪役に仕立て上げることだけは避けて欲しいものです。今回は間垣親方の暴行の件もあったので、余計報道の論調が厳しかったのでしょう。

相撲協会ですが、若ノ鵬を叱った上で、マスコミに対しては、「風呂場で暴れることぐらい、たまにあること。棚が木でできているのは力士に怪我をさせないため。壊れた物は直せばいい」みたいな太っ腹なコメントを出して欲しかったなぁ。


暴走機関車と化した若ノ鵬は超特急で支度部屋に到着した瞬間、「クソー!」と絶叫。風呂場では木製の棚に右ひじで一撃を食らわし、洗い場のおけにもチョップ。揚げ句の果てには浴槽の水にまで正拳突きで八つ当たりした。
水への正拳突きがどの程度効くのかは不明・・・