締込みと化粧まわし

力士が関取に昇進すると様々な準備が必要になってくる。そのため、十両に昇進する力士には、番付発表日*1ではなく、番付編成会議*2の直後に昇進が伝えられる。このようにして約1ヶ月強の準備期間が与えられる。その間に、化粧まわし、締込み、紋服などが整えられていく。
場所が九州・博多なだけに事前に見に行くことはかないませんでしたが、明日から始まる九州場所で、四ツ車がどんな締込みと化粧まわしで土俵に上るのか、ワクワクしながら初日を待っています。

実は四ツ車は、化粧まわしも大銀杏も初めてではない

去年夏のハワイ巡業にて、四ツ車が弓取りを担当しています。結びの一番後の弓取り式では、たとえ幕下以下の力士であっても、大銀杏を結い化粧まわしをつけて弓取りの土俵を努めますので、九州場所が初めての化粧まわしというわけではありません。もちろん、自分の化粧まわしという意味では、今場所がはじめてになります。

◆「まわしの種類」についてご参考: id:omochikun:19991230

パンフレットには間に合わない

場所のパンフレットには、関取以上の力士の写真が記載されていますが、通常新十両の力士は、ちょんまげの黒廻し姿が一般的です。新十両の場所で勝ち越しして初めて、次の場所のパンフレットに、大銀杏での土俵上の姿もしくは化粧まわしの全身写真が記載されます。

番付発表前に昇進が通知される場合

十両昇進と大関昇進、そして横綱昇進の場合に限って、番付編成会議で昇進が正式決定した直後に、相撲協会から昇進が通知されます。普通は番付発表まで、次の場所の番付は明らかにされません。準備に時間がかかることもありますが、それだけこの昇進が大きな出来事であるということです。

*1:通常、場所の始まる2週間前

*2:通常、場所終了後3日目