安馬にはこの機会に良い四股名を付けてもらいたい

大関取りがかかる九州場所で13勝2敗。決定戦に敗れて優勝を逃したとは言え、横綱と最後まで優勝を争って、この成績ですから、大関昇進は決定でしょう。
で、気になるのが四股名です。親方が改名を名言しているらしいので、安馬四股名を変えることはほぼ決定なのでしょうが、この機会に安馬には良い四股名を付けて上げていただきたい。今のままでは、安っぽい馬に思えてしまって、どうにもいけない。安馬だけではなく、安美錦安壮富士も改名してはいかがでしょうか。安馬大関昇進が、安美錦は関脇復帰が、安壮富士は再十両昇進が確定的なので、この機会を見逃す手はありません。とにかく、旧安治川部屋の「安」で始まる四股名は、安っぽい意味を想起させるか、もしくは何ら具体的な意味を持ちえていないので、せっかく付けた四股名が生きていないのです。

関脇・安馬が、大関昇進時にしこ名を改名する計画があることを師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が22日、明かした。大関昇進時の改名は93年春の貴花田貴ノ花以来15年ぶり。

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候補としては師匠の現役時代の「旭富士」、伊勢ケ浜部屋に所属していた第38代横綱「照国」、師匠から一文字もらって「旭馬」と書き「あま」と読むものなどが考えられる。

元々、安馬の「安」は、師匠が年寄・安治川だった時代に付けられたもの。昨年11月に伊勢ケ浜を襲名したとき、幕下以下の力士は改名していたが、関取衆はそのまま土俵に上がっていた。

もちろん、師匠である元旭富士(旧安治川親方、現伊勢ヶ浜親方)にも同情すべき点がいくつかあります。自分の現役時代の四股名である旭富士の一部を弟子に継がせようと思っても、そもそも「旭」は付けにくいという事情があります。というのは、自分の師匠である大島親方の現役時代の四股名が「旭國」なので、四股名「旭」を付けるのであれば大島部屋の方が自然なのです。また「富士」には、旭富士と同時期に活躍した大横綱の「千代の富士」のイメージが付きまとってしまうという事情もあるかと思います。そんなわけで、安治川時代にはやむを得ず「安」で始まる四股名を量産していたのではないでしょうか。
安治川から伊勢ヶ浜に名跡を変更した際に、幕下以下の「安」で始まる四股名を変えていたわけですから、今回の大関昇進・関脇復帰・十両復帰の機会を逃さず、安馬を筆頭に、関取達にも良い四股名を付けていただきたいと、切に願っております。