壊れた土俵

目に見えるような大きな崩壊が起こる前に、普通だったら何らかの兆候があったはず。誰も気が付かずに、不具合を見落としていたのだろうか?素人には見分けの付かない、小さな変化を見極めて、事前に手入れ・修繕が行われていると思っていたのですが・・・

大きな白星を手にしたというのに、高見盛の顔はこわばっていた。千両役者の快勝に館内は沸いたが、鶴竜とともに落ちた砂かぶりから見上げた土俵は破壊されていた。東西2つずつある、踏み俵を置いた土俵への上がり口。そのうち、西の1つの踏み俵の上部が幅30センチほど崩れ落ちたのだ。

大きくヒビの入った土俵もどうかと思うのだが、本場所の取り組みの最中に土俵がこんな風に大きく壊れるなんて、何だか本当に格好が悪い。呼出しさんには悪いけれど、もう少しきちんと手入れをして欲しいものです。

それにしても、こういう場面に遭遇したのが高見盛だというのが、何とも言えず笑えてくる。本人は一生懸命やっているのに、本筋とはちょっと違うところで話題を提供するのが、彼独特のキャラなんでしょうね。一方の鶴竜は、右ヒザを負傷して11日目より休場。軽症だということで、早い回復を願っています。気の毒ですね。