新大関誕生

琴欧州が晴れて大関になりました。先日引退したばかりでチョンマゲ姿の新師匠と、定年退職した先代の師匠とが並んだ伝達式というのは、なかなか珍しいのではないでしょうか。琴欧州のいる佐渡ヶ嶽部屋って、琴錦琴光喜のように限りなく大関に近づいて、しかも優勝までしたくせに大関になれなかった(あ、琴光喜はまだ可能性ありますけど)、という例があるので場所前は少々心配していましたけれど、そんな心配は関係なかったようです。その琴欧州ですが、横綱に昇進したあかつきには、先代師匠の琴桜という四股名にちなんで、琴桜州(読みは同じく「ことおうしゅう」)という四股名に改名するという噂もあります。
場所が終わった次の水曜日というのは、番付編成会議が行なわれる日です。この日の会議で、次の場所の番付が全て決定されます。その結果について、普通は12月21日(ん、今年は早い!)の番付発表までは一切公開されません。ところが若干の例外があり、十両昇進と大関横綱への昇進だけは、決定後すぐに教えてもらえることになっています。十両に昇進が決まった力士は、次の場所に備えて化粧回しを用意する必要があるというのがその理由です。横綱は土俵入りの際に締める綱を打つ必要があります。で、大関なのですが...どういう理由なのか忘れてしまいました。なんとなく大関という地位が特別なものであるから、という理由だった記憶があります。
ちなみに、行司さんにも大きな変動があります。31代木村庄之助が定年にともない九州場所を最後に引退したため、来場所では現在の式守伊之助が32代木村庄之助に、木村光之助式守伊之助にそれぞれ昇進することが決まっています。ただし、二人とも来年2月には65歳になることから、庄之助・伊之助の襲名は一場所限りとなります。
んじゃぁ、その後は、となりますと、現三役格行司の木村朝之助さんと式守与太夫さんが有力と考えるのが普通の見方です。現三役格行司の木村一堂一童さんは、残念ながら来年大阪場所前の3月に65歳になり定年退職の見込みです。