昭和の名力士

平成4年ごろに発売されたビデオに「昭和の名力士」というのがありました。全20巻、各巻60分で税込み 6,800円(その当時の消費税率は3%)。双葉山から千代の富士までの名力士が収められているビデオです。例えば、第1巻は「双葉山」、第6巻は「柏戸大鵬」、第10巻は「若乃花(二代目)/三重ノ海隆の里」といった感じで編成されています。20巻全部を集めると10万円を超えますし、VHSビデオを収納するスペースも必要だってことで、何巻かは購入したものの結局コンプを断念した記憶があります。
このビデオですが、一人で一巻を占有しているのは、大横綱双葉山、初代若乃花、そのライバルであった栃錦千代の富士、それに大関貴ノ花の5人の力士のみです。輪島と北の海は二人で第9巻を、柏戸大鵬も二人で第6巻という構成になっています。こういう大横綱を差し置いて貴ノ花で一つの巻を作ったということは、それだけ貴ノ花の人気が見込まれたということなのでしょう。

さて、このビデオのセットですが、現在では「大相撲大全集〜昭和の名力士〜」という DVDとして発売されています。

大相撲大全集~昭和の名力士~ [DVD]

大相撲大全集~昭和の名力士~ [DVD]

VHSビデオ2本を1枚のDVDとし、全部で10枚構成。価格は 39,900円(5%の税込み)です。値段は3分の1、枚数が半減、スペースは思いっきり削減。といいことずくめなのですが、だからと言ってすぐに購入するわけでもなかったりします。というか、買うんだったらとっくに買ってますけどね。

ちなみに、このDVDですが、九段下にある昭和館へ行くと無料で見ることができます。映像・音響室へ行って「相撲」で検索すればすぐに見つかると思います。この昭和館って、常設展示以外は無料ですし、駐車場も1時間200円と安いですし、土日営業で月曜日が定休日ですし、何となく税金をつぎ込んで作ったっぽいところがあるので、使わない手はありません。「昭和の名力士」だけではなく、戦時中のニュース番組に相撲のことが色々と取り上げられているのを発見するのもまた面白かったりします。