雷電もの色々

オレが陸奥圓明流というのを良く知らないのと同様、普通の人は雷電横綱じゃないのを知らないのも当然かも(id:quintia:20060118#1137559029)。

修羅の刻(15) (講談社コミックス月刊マガジン)

修羅の刻(15) (講談社コミックス月刊マガジン)

月刊マガジンに載っていたこの話の前編を読んだのは、なぜか雷電が生まれた長野県小県郡大石村に近い丸子町でのこと。ここから北西に5-6km行けば雷電くるみの里という道の駅がある。たまたま一緒に行った友人が持っていたマンガ本を見せてもらいながら、どういった結末になるのかが気になってしまった。実在した無頼力士・雷電をネタに、無敵のマンガの主人公が戦いを挑むわけなので、歴史的な事実の縛りを受けながら、マンガの世界の中でどのように決着をつけるのかが、興味の中心。なわけで、続く中編と後編を読み逃さないように、しばらくコンビニのマンガ本コーナーを気にするようになった。横綱谷風(雷電の事実上のお師匠さん)にダメージを与え、最後に雷電と決着をつけるあの終わり方であれば、陸奥圓明流ファンと雷電ファンの両者が納得するかも。コミックの後書きには作者のうだうだが載っているそうなので、そのうちどっかで買おう。

宇津井健雷電

とまぁ、陸奥圓明流は割と面白かったのですが、つまんない雷電というのもありまして、宇津井健が主演(当然、雷電役)する雷電(前編)、続・雷電(後編)という新東宝の映画(1959年)がそれです。宇津井健と言えば、「うついけんしはしんけいつう(宇津井健氏は神経痛)」という回文でもお馴染みの通り、巨体・怪力・無敵というイメージとはかけ離れた存在なわけで、映画の中の雷電は、ちょっとだけ元気のいい若者にしか感じられませんでした。前編の終わりだけ見ると、まるで心中映画かと思わせるような内容で、後編は興味を失いつつ、ただただぼ〜っと見ておりました。

コンビニ本雷電

つまんない映画の話でエントリを終えるのもなんなので、コンビニ本雷電為右衛門を紹介しておきます。あんまり見つからないかもしれませんが、定価が300円と安いですし、ブックオフあたりに行けば105円で売っていることもあります。

雷電為右衛門 (SPコミックス)

雷電為右衛門 (SPコミックス)

この作者さんは、大関朝潮太朗を題材とした「達磨」を書いていた人と同じ人ですね。雷電木村栄志で、達磨は木村えいじですが。