国技館観戦(中日)

昨日に引き続き本日も国技館にて大相撲観戦。到着したのは3時少し前で、ちょうど幕下上位五番が始まる直前の土俵整備の時間でした。自分の席へ行くために二階席通路を歩いていると、何となく見覚えのある人が前から歩いてきました。行司さんだということは分かったのですが、その時は誰だか全然思い出せず、帰りの電車の中で幕内行司の式守輿之吉(しきもりよのきち)さんだということをようやく思い出しました。鹿児島チックな濃い感じの行司さんです。行司さんの場合、土俵上の姿と普段の姿との間にギャップがあるので、瞬時には分からないことが多いんですよね。
行司さんといえば、本日の式守与太夫さん、控え席にてちょっと不思議な動きをしていました。木村孔一(きむらこういち)さんが一番裁いたところで行司控えを立ち上がり、東の花道に引き下がりそうになりました。が、赤房下あたりで立ち止まったかと思うと、また土俵下の行司控えに座り直しました。謎の行動です。孔一さんが二番目を裁いて前半戦が終了。審判員が交代するための休憩となりました。東西の控えには力士がそれぞれ二名、そして直前の一番で白星を上げた玉乃島が次の力士に力水を付けるために立ったまま西の控えに残っています。更に向正面には行司の式守与太夫さんが残っています。
こんな様子を見ながら、与太夫さんが一番前に帰りそうになった理由を想像してみました。昨日から若の里が休場し、今日の幕内の取り組み数が1番少なくなってしまったことに原因がありそうです。つまり、昨日までは孔一さんが前半戦最後の一番と、後半戦最初の一番を裁いていたのですが、今日になって前半戦最後の二番を裁くことになったわけです。昨日までと同じだとすると、孔一さんは前半戦と後半戦の間は、土俵から降りて行司控えに座らなければなりません。また、孔一さんが土俵上で裁いている間は、与太夫さんが行司控えに座らなければなりません。とすると、孔一さんが前半・後半の間に土俵控えに座るためには、一度控えに座った与太夫さんがその場を明け渡して、花道の奥かどこかで待機しなけらばならないのです。こういことを昨日までしていたんだろうなぁ、という想像ができれば、謎の行動の原因がほぼわかったも同然です。中日は孔一さんが二番裁いて前半戦終了であるということを忘れてしまい、昨日までと同じように動いてしまったのでしょう。つまり、孔一さんの最初の一番が終わったところで、審判員交代で自分が座っている控え席を孔一さんに明け渡そうとして、花道奥に自然と足が向かってしまったのでしょうね。きっと。
さて、中日は前半戦10番、後半戦9番という取り組み数でしたが、九日目は十両力士を二人幕内の取り組みに上げてきて、前半戦も後半戦も10番という取り組み数に戻ります。前・後半切れ目が毎日のように変わるのって、土俵進行泣かせのような気がします。
本日の二階席での一番の出来事は、TOYOTA France 様ご一行がゾロゾロゾロとやってきたことでしょうか。幕内前半戦が始まっても、東西の椅子A席の4−5列目がほとんど埋まっていなくて、どうしたことか?と思っていたのですが、突如現れた外国人の集団によってあれよあれよという間に席が埋まっていきました。しかも、やつらは英語ではなくフランス語を話していたのです。ガイドさんが持っている旗を見て、TOYOTAであるということまでは確認できました。で、結びの一番にて回ったトヨタフランスの懸賞を見てその集団が一際盛り上がったのを見て、トヨタフランスだということを確信しました。しかも懸賞の数は5本。景気がいいですね。名古屋万博にも合わせた日本訪問なのでしょうか?
んなことを考えながら、岩木山もう一歩、それでも朝青龍にはまだ余裕があったかな。という感想を持って国技館をあとにしました。