相撲パンツはダメよん

チビッ子力士であっても,相撲パンツをはいたままでは国技館の土俵には上がれないようだ.

子供たちの相撲人気の低下が「国技大相撲」の危機を招いているが、この現状を打開するためにアマ側が小中学生用に「相撲パンツ」を導入。これに対し、プロ側の日本相撲協会は「国技館の土俵には上げない」と拒否反応を示す。プロアマの対立が相撲人気復活への障害となっている。
【読売新聞】 http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20050324i106.htm

相撲協会は,伝統を守る最後の砦みたいなところがあるので,自分達の方針をきちんと示せば良いのだと思います.方針も無しにふらふらするのが最低.アマの方は,国技館がダメなら他があるのでへっちゃら!みたいな強気なことを言えればいいのですが,国技館ほど設備の整った立派な相撲の競技場って他にはありません.なので,アマとしてはちょっと辛いですね.

マチュア相撲の人口分布って,小学生ぐらいまでは比較的多いらしいのですが,中学から高校にかけて減っちゃうらしいんですね*1.で,その原因がマワシであろう.ということは割と有名な話.実際自分も高校の時に相撲部だったのですが,普段の練習ではジャージの上にマワシしてました.で,大会の時とかにはきちんとマワシを締めるわけです.そういう競技人口の上での構造的な問題を解決するためには相撲パンツも結構有効だとは思うんですけどね.

ところで,昼サイブログ(id:rahoraho:20050326#1111792073)を読んで初めて気がついたのですが,このニュースって CNNでも取り上げられています.

Sumo says 'no thanks' to shorts

TOKYO, Japan (Reuters) -- A tussle has broken out in Japan's tradition-bound sumo world over the right to wear pants in the ring.
CNN.com World Sport - http://edition.cnn.com/2005/SPORT/03/25/sumo.shorts.reut/index.html

適当に訳するとこんな感じでしょうか.

相撲ではショーツはご遠慮ください

日本の伝統的な相撲の世界で,土俵上でパンツをはく権利に関する論争が勃発した.
日本,東京(ロイター)

英語では the right to wear pants なんて書かれてますが,本来土俵上でパンツをはく「権利」なんてありません.マワシの下には何もつけてはいけないのです.それにもかかわらずアマ側が主張しているのは,相撲人口を増やすための「便宜」として相撲パンツを導入してはどうだろうか?みたいなことなので,「権利」を言っているのではないはず.でも,そんなことを真面目に書いちゃうと,日本人にはパンツをはく権利はないのか?なんて外人に誤解されかねません.

ま,それはさておき,CNNの記事の横では,「もし競技用のショーツがはけるのであれば,相撲を取ってみたくなりますか?」な感じのアンケートがあって笑いました.このアンケートに真面目にこたえる人ってどのぐらいいるのでしょうか?ちょっと興味あります.

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*1:新田先生の著書「相撲の歴史」より