木村庄之助の引退場所

朝青龍から木村庄之助へ花束

1週間ほど遅くなりましたが、大阪場所に行って来ましたので、ご報告。
大阪場所は、第34代木村庄之助(=第37代式守伊之助=第11代式守与太夫=本名:伊藤勝治)さんの定年場所です。4月21日に定年の65歳を迎えるということなので本場所の土俵は最後になります。しかも千秋楽は横綱同士の相星決戦ということもあり、優勝決定戦の可能性も無くなっておりました。
千秋楽結びの一番は、攻め急いだ白鵬の左下手を、朝青龍が小手に巻いて大きく振って土俵下に投げ落としました。なんとなくあっさりとした印象を受けましたが、先輩横綱の意地が垣間見えた一番でした。
「万が一、難しい一番になって刺し違えでもしたらどうしよう、と思って見ていた」とは、伊勢ノ海親方。千秋楽パーティーのご挨拶の中で述べていました。今は竹光とはいえ、短刀を腰に差して土俵に上っていますし、進退伺いもきちんと準備しているそうなので、その心配も当然のことなのかもしれません。「はっきり勝負の分かる相撲だったので、ほっとした」と言われ、一同納得。
さて、ほとんど報道されていないようですが、優勝した横綱朝青龍より木村庄之助親方*1に対して花束と懸賞金が贈られておりました。31代(でしたかねぇ?)木村庄之助の定年場所の時には、千秋楽結びの一番後に、花道の奥で懸賞金の束から何枚か抜き出した朝青龍が、その場で庄之助親方に手渡す場面がバッチリとNHKの中継で放映されて話題になっていました。ただ、その後はあまり報道されていないようです。

というわけで、写真は朝青龍から庄之助親方に贈られた花束と懸賞金です。ようやくほころび始めた桜の小枝でできた花束ですね。一年でこの時期だけしか見られないものなのかもしれません。

さて、お誕生日までまだ少し間がある庄之助さんですが、春巡業をどうされるのかが、若干気になるところ。人によって、場所後の巡業を担当された方もいれば、巡業から次の庄之助さんに譲ってしまった方もいらっしゃったようです。希望としては巡業でも庄之助を務めて、春の靖国神社の奉納相撲でも姿を見せて欲しいなぁと思っています。

*1:木村庄之助式守伊之助に対しては「親方」という敬称を付けるのが正式なのです。