名古屋場所中日を終えて

朝青龍琴欧州戦: 立合いは、踏み込みの早い横綱が制した。が、一方の琴欧州は、低く構えながら長い手を生かしてしてつかんだ左マワシが逆転の鍵。右上手も引いて引き付けると、横綱の身体が浮いた。掬い投げを仕掛ける朝青龍に対して、一歩踏み込んで上手投げを打ち返すと、横綱の身体が反転した。物言いがつき、朝青龍の髷が先に着いたということで軍配通り琴欧州の勝ちと決定したが、横綱の髷がたとえ先に着かなかったとしても、あれは琴欧州の勝ちであろう。静止写真だけを見ちゃうと、どこが先に土俵に着いたか?という点に目が行きがちになりますけどね。写真は上から順に、時事通信、読売新聞、毎日新聞、ニッカンスポーツのもの。








◆怪我関連: 中日の後半戦、バタバタバタと怪我をする力士が出ていましたが、今場所は怪我多過ぎです。6連勝の岩木山は、朝赤龍を寄り倒した時(写真)に痛めた左肩が原因で中日より休場。前半戦、調子が良かっただけに残念です。また、中日の取り組みで、白鵬栃東千代大海が相次いで負傷。後半戦の出場が微妙。そういえば、3日目から玉春日が休場していました。

◆昇進関連: 秋場所での行司さんの昇進が発表になりました。まずは、幕内格から三役格への昇進が二人:式守与太夫伊勢ノ海部屋)と木村孔一北の湖部屋)。次に、十両格から幕内格へは、木村吉之輔(宮城野部屋)と木村和一郎(高田川部屋)の二人。そして、幕下格から十両格へは木村秋治郎(三保ケ関)が昇進します。何となく、和一郎と秋次郎とは雰囲気が似ているような気がします。ところで、三役格は今場所限りで式守錦太夫さんが退職するのですが、ということは来場所以降数場所は三役格4人体制となるのでしょうか?