相撲博物館

どうして上のよな話を書いたかというと,実は先日の蒼樹山引退相撲id:omochikun:20041004#p1)で相撲博物館を見物した際に,昭和14年頃の出羽の海部屋の名札を見た友人が「なんで20人も30人も関取がいるんですかね?」と言っていたことを思い出したからです.

当時(戦前の双葉山*1全盛時代)の出羽の海部屋は,定員40人の幕内番付の片屋(東もしくは西)を独占するほどの一大勢力で,東西対抗時代には「出羽の海部屋+α」対「その他の連合軍」という図式が成り立っていました.

で,まぁ,こんなことを,ふと思い出すような「相撲部屋」の展示が10月22日(金)まで,両国国技館と同じ敷地内にある相撲博物館にて開催されております.入場料金は無料,ただし相撲が開催されている時には国技館への入場チケットが必要です(というか,敷地内に入ってしまえば,後はフリーパスなのです).

日々の稽古をはじめ、力士が生活していくための基盤となっている相撲部屋。そこで力士たちはどのように過ごしているのでしょうか。今回、以前使われていた相撲部屋の看板をはじめ、部屋で日常使っている品々を中心に、稽古やちゃんこの様子、部屋の土俵づくりや土俵祭の写真などを交えながら、相撲部屋の風景を展示いたしました。

本場所を観戦する時には,なかなか時間が取れなくて,ゆっくり見ているヒマもないのですが,先日の蒼樹山断髪式では,久々にゆっくりと国技館の館内を見て回ることができました.なにしろ,十両の取り組みが終って300人近い人がハサミを入れる時って,観客にとっては一番ヒマ!な時間なのです.

*1:でも,双葉山自身は出羽の海部屋の力士ではありません.