相撲本追加

相撲本いろいろに,本を1冊追加しました.

◆お相撲さん −その世界.野崎誓司(著).恒文社.1979年.
古い本なので,amazonでは取り扱っていません.
ベースボールマガジン社「相撲」の記者だった著者が,主に昭和40年代に活躍した力士達の語録などをまとめて本にしたもの.一つのネタは短いものは1行.長くても1ページ程度.現伊勢ノ海親方に関するものがあったので引用しておく.

 土俵のキャッチフレーズの多かったことでは藤ノ川(関脇。伊勢ノ海部屋。現立田川親方*1)の右に出るものがいない。活字になっただけでも“今・牛若丸”、“チビッコ・ギャング”、“小さな巨人”、“鉄腕アトム”、“土俵のクレイ”、“ベトコン”、“忍者”、“土俵の魔術師”---。
 藤ノ川はまた昭和四十一年の初場所に戦後っ子関取第一号となり、昭和四十七年の九州場所限りで引退、二十六歳の史上最年少の“年寄り”になっている。まさに旋風児であったし、そのはなばなしさはまだ記憶に新しい。そんな藤ノ川だが「土俵は別だけど大勢の人の前に出るのはイヤ。マゲをつけてジロジロ見られるのイヤ・・・・・・」な性格なのだからおもしろい。土俵を離れてのニックネームはなにもない?

ん〜,確かにシャイなところがあるかもしれません.

*1:昭和57年に十一代伊勢ノ海を襲名しています