第一線で活躍する力士の条件

単に強いというだけでは不十分で、丈夫であることも求められる。怪我をしないことと、相撲を続けながらでも怪我を治す能力、もしくは怪我を悪化させない技術を持たないことには、幕内力士として長く活躍することは望めない。
大相撲にはオフシーズンがないので、休んで(場合によっては手術をして)しっかりと怪我を治すという対策がとりにくいという事情がある。少々悪いところがあっても、だましながら相撲を取り続けることになりがちだ。それが返って他の故障を誘発してしまうことにもつながる。昨日は悪いところが無ければ良いが、と書いてはみたが(id:omochikun:20081116:p3)、案の定、今までにない故障を抱えていたようだ。

支度部屋では無言の大関。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)によると、左腕だけでなく股関節にも痛みを抱えているそうで本来の力強さが見られない。

一度痛めている琴欧洲の右ひざ(id:omochikun:20060311:p3)は残念ながらもう元には戻らない(だろう)。それでも、故障を治すのではなく、故障を克服する相撲の取り方を身に着けることができれば、まだまだ琴欧洲にも活躍のチャンスは残っているはずだ。両回しをガッチリと引き付けて前に出る、琴欧洲の力強い寄りの復活を期待している。