がぶり寄り

大相撲大阪場所十二日目:○琴将菊(寄り切り)朝青龍
相撲の技の一種(決まり手ではない)。相手のまわしをしっかりと引いて、自分の身体を上下に揺さぶりながら相手に圧力をかけて寄り切ります。動詞としては「がぶる」という単語があるようですが、相撲以外では使いません。相撲独特の用語でしょう。
相手が安定感を無くすように、揺さぶるのがポイント。相手も抵抗しますので、単に相手を動かそうとしてもうまくいきません。そのため普通は自分の身体を揺さぶって、その動きのエネルギーを相手にぶつけるようにします。じわじわと力を加えるのではなく、振動の力を利用して相手の正面に自分の力をぶつけるようにします。
寄り切りは相撲の決まり手の中では見た目が地味ですが、がぶり寄りでの寄り切りは、豪快さと力強さを感じることができます。
大関の琴風(現、尾車親方)の得意技。また現役の幕内力士では琴将菊が一番の使い手。岩木山も時々見せてくれます。マワシを引いたら逃がさないぞ!でも、器用じゃないのでしゃにむに前に出るだけ、というタイプの力士が使うと絵になります。

◆元ネタ:朝青龍が今場所12日目に初黒星
それにしても、この日の朝青龍は元気がなかった、というか気合が足りていなかった。白鵬の黒星を見て、もしかしたらちょっと安心したのでしょうか?