節分に落花生
普通の人々は炒った大豆をまいて、カラのついた落花生をまくのは北海道人だけだと思っていましたが、どうやらそんなことはなさそうです。
モーニング連載中の「ひまわりっ」(東村アキコ)*1は、宮崎県をネタにした、間抜けキャラを中心とする複数の登場人物が不思議な雰囲気をかもし出しているマンガなのですが、ちゃんと節分に殻つきの落花生をまいているのです。しかも、何の言い訳もせず、当たり前のように落花生をまいています。
マンガのスジとしては、少ない落花生をごまかすために碁石を一緒にまいてしまったお父さんの非常識さを主張したいハズなので、落花生はあくまでも脇役として登場しているに過ぎません。というよりも、脇役ですらなく、単なる当たり前の出来事としてスルーされています。
これでは、「殻が付いている落花生は、まいた後に回収して食べられるから」という合理主義的な主張(もしくは後付けの言い訳)が入り込む余地がありません。単に、当たり前のことを当たり前に表現しているだけのように思えてきます。
こういう地道な活動を続けることで、節分に殻付き落花生、茶碗蒸しに甘栗、赤飯に甘納豆、なども次第に当たり前のことになっていくのでしょう。
◆赤飯に甘納豆:id:omochikun:20050608:p1
*1:写真は第84回「薄れゆく記憶のなかで」より拝借