朝青龍の日本外国特派員協会での会見色々

9月3日に東京都内の日本外国特派員協会で行われた横綱朝青龍の会見に関して,各紙で報道されていますが,論調が微妙に違っています(まぁ,当たり前といえば当たり前なのですが).取り上げられているネタとしては,柔道でオリンピック出場,総合格闘技K−1転向,今の大相撲に関して,など.そのへんをちょっと比較してみました.

まず,「K−1を見るのは好きだけど、やる気はない。応援するだけです」とK−1転向は否定.このへんは,各紙同様に伝えているものの,次の柔道でオリンピック出場についてから,少しずつ論調が違ってくる.

K−1の質問に引き続いて)「それより五輪に出てみたい。柔道で。1回戦で負けてもいいから出てみたいですね。30歳を超えたらかな」と話し、出席者を驚かせた。

とあるのがスポーツ報知.同様にサンスポスポニチもやや本気モードで五輪出場の望みを報じている.
ただ,実際には毎日新聞が伝えているように「リップサービス」と考えるのが妥当か.読売新聞ニッカンに至っては,この話題には触れていない.冷静な判断.


柔道以外のオリンピック関係では,唯一ニッカンだけが相撲競技について報道している.

横綱が身を乗り出して答えたのが、「相撲が五輪競技に入ったらどうする」という質問。これには「モンゴルに金メダルのチャンスが出てくるね」と、即答していた。

もし,相撲が五輪競技に入った場合には,プロ参加の実現にかかわらず,モンゴル勢の活躍するチャンスが広がるということでしょう.


ニッカンが伝えている

モンゴル勢の強さの理由について「子どものころから厳しい生活を送っているからハングリー精神が強い。日本の子どもも1、2年過ごしたらいい」と説明。

については,なかなか面白い印象を受けた.水泳やマラソンなんかでは,高地トレーニングを行なうのが普通になっているが,日本の子供もモンゴル生活を経験することでたくましくなったりするかも???


品格問題,師匠との関係などについては毎日新聞が伝えている.

師匠との関係については「良好な関係を保っている」と述べ、「パーフェクトな人間はいない。相撲を終えたら話は別だが、ちょんまげがついているうちはルールを守って、足りない部分は直す」と語った。

これに関しては,読売新聞の論調も同じ.

手刀を右手で切るように努力するという記事もあり,段々と横綱も丸くなってきたかという印象を受ける.



◆新聞記事へのリンク
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