名古屋場所を終えて

終ってみればやはり朝青龍の優勝だった.結びの一番で魁皇朝青龍を下して,巴戦の期待もあったが,そういう期待を裏切ってくれるのが魁皇である.おまけに,千秋楽を武双山が休場してしまったために,武双山千代大海大関戦もキャンセルされた格好である.武双山が角番を脱出して,栃東大関に復帰して,来場所は4大関体勢(魁皇千代大海武双山栃東)が復活する.が,どの大関も次に横綱になれるような期待を抱かせてはくれない.

今場所は,平幕で大きく勝ち越した力士が多かった.

更に,これを見てわかる通り,10番ではなく11番,12番の白星を上げている.下位の力士がこれだけ活躍してしまったので,幕内上位で着実に勝ち越している旭天鵬(東筆頭.8勝7敗),黒海(東2枚目.8勝7敗),霜鳥(東4枚目.9勝6敗)の活躍が霞んでしまっている.