名古屋場所を終えて
終ってみればやはり朝青龍の優勝だった.結びの一番で魁皇が朝青龍を下して,巴戦の期待もあったが,そういう期待を裏切ってくれるのが魁皇である.おまけに,千秋楽を武双山が休場してしまったために,武双山−千代大海の大関戦もキャンセルされた格好である.武双山が角番を脱出して,栃東が大関に復帰して,来場所は4大関体勢(魁皇,千代大海,武双山,栃東)が復活する.が,どの大関も次に横綱になれるような期待を抱かせてはくれない.
今場所は,平幕で大きく勝ち越した力士が多かった.
- 雅山(東7枚目)の 12勝3敗
- 白鵬(東8枚目)の 11勝4敗
- 朝赤龍(西10枚目)の 11勝4敗
- 土佐ノ海(東11枚目)の 11勝4敗
- 豊桜(東14枚目)の 12勝3敗
- 普天王(西15枚目)の 10勝5敗
更に,これを見てわかる通り,10番ではなく11番,12番の白星を上げている.下位の力士がこれだけ活躍してしまったので,幕内上位で着実に勝ち越している旭天鵬(東筆頭.8勝7敗),黒海(東2枚目.8勝7敗),霜鳥(東4枚目.9勝6敗)の活躍が霞んでしまっている.