「死に体」の定義

せっかくなので,「死に体」の定義らしきものを書き残しておく.


身体の重心を失って逆転不可能な体勢になった時,またはそれ以上相撲がとれないと判断される体勢になったときのことをいう.技をかけた力士が先に落ちた場合でも,技をかけられた力士が「死に体」なら攻めた方の勝ちとなる.相撲規則の勝負規定第14条は,次のように規定している.
相手の体を抱えるか,褌を引いて一緒に倒れるか,または手が少し早くついても,相手の体が重心を失っている時,即ち体が死んでいる時は,かばい手といって負けにならない.

ちょっと条文の文章に変なところがある.「相手の体を抱えるか,褌を引いて一緒に倒れるかした時に,たとえ手が少し早くついても・・・」だったらまだわかる.

厳密に解釈するなら,相手の体を抱えているか,マワシを引いていないと,相手の体が死んでいるかどうかって考えても始まらないんですね.知らなかった.ま,でも,明文化されている規定に必ずしも従っていないところが相撲にはあったりするんで,そこがまた面白いところでもあります.